UK & Hungary week1:仕事と暮らしの模索

My Journey

こんにちは,あさみんです。

私は,2023年は「自由な発想で,旅と学びと暮らしを模索する」をテーマに日々を生きています。

偶然にも,一粒万倍日,天赦日,寅の日が重なる最強開運日といわれる,春分の日に,5ヶ月間の北海道での実家暮らしに区切りをつけて,新たな旅に出ます。

この記事では,約3週間のイギリス・ハンガリーの旅で得た,気づきや学びの経験を,「心の探求」の視点からまとめてみました。

さぁ一緒に,心の山歩(さんぽ)に出かけましょう。

社会実験

ハンガリーにやってきた。

ここに来た目的は,「コーチングの仕事と学びを深めながら,ハンガリーを探求する」だった。

この地を旅先に選んだのは,イギリスからのアクセスの良さを前提に,物価の安さ,温泉大国,今まで訪れたことがない国の3つの理由だった。

今回は予備調査の段階なので,ストレスを最小限にするために仕事は,かなり余裕を持たせた。

若干,予算オーバーながら,ブダペスト中心部に位置するLAN環境が整ったアパートを拠点に構えた。

同じように旅と仕事を両立しているブリティッシュガールに,注意すべき点やLANが繋がらない時の代替案などアドバイスをもらった。

事前に航空チケットと宿のみ確保して,あとはノープラン。

そんな状態で,私の社会実験はスタートした。

最初のコーチングセッションは緊張した。

セッション開始前から,時差の計算を間違えていないか,LAN環境は大丈夫かという不安が頭をよぎる。

実際にセッションが始まると,いつもとは異なる環境…照明やテーブル・イスの座り心地など,細かいことだけど,やっぱり気になった。

コーチの帽子をかぶり続ける…自己管理で,精一杯になっていた自分もいた。

セッションをやり終えた後に,ホッとした自分がいた。

正直,私はそのセッションを客観的な視点でセルフフィードバックすることができなかった。

でも,セッション録音を聞き返す,スーパービジョンで第三者からフィードバックをもらうことで,クライアントに本質的変化が起こっていたことを自覚する。

コーチとして,少し成長した自分と出会った。

2回目以降のセッションは,いつも通りの私でいられた。

予備調査の結果は,おおむね良好だった。

何よりも,一歩ずつだけど,未知への挑戦をしてよかった。

焦りと葛藤

毎日が一瞬で過ぎ去っていく。

朝の早い時間帯に予定が入っていない日は,目覚ましをかけずに起きる。

1時間,ヨガをやって心と体を整える。

午前,外は気温5℃前後と寒いので,コーチング・セッション,上級コースの学びに時間を費やす。

午後,気分転換をかねてブダペストの街を散策する。

休憩しながら,カフェでブログの記事を書く。

夜は外食またはスーパーで食材を買って自炊する。

ビールと三大貴腐ワイン「トカイ」を飲む。

飲みながら,再びPCを開いて,学びまたは執筆活動に時間を費やす

そして,寝る。

こんな毎日の繰り返し。

「せっかくハンガリーにいるのに,もっと楽しまなくて良いの?」

そんな声が聴こえてくる。

旅と学びと暮らしのバランスを取るって,意外に難しい。

ストレスが溜まって,食欲が止まらない。

…この生活に,何のストレスがあるの?

あれも,これも…って,欲張りな自分

すべきだ,しなければならない…って,義務的な自分

・旅しているのだから,できるだけ色々な場所を訪れるべき

・旅しているのだから,できるだけ郷土料理を食べるべき

・旅しているのだから,SNSで発信すべき

「旅」という対象を,そんな視点で見ている私がいた。

親友との会話でポロッとでた一言…

「SNSも更新しないといけないんだけどさぁ…」

そんな私に,彼女がかけてくれた言葉で,ハッと気付かされた自分がいた。

「無理して発信する必要ないよ。宮ちゃんが,心から書きたいって思うものだから響く文章になるんだよ」

あぁそっか,私は無理する必要ないんだ。

私は,この旅にそんなことを求めていない。

囚われていた視点から抜け出した瞬間,肩の力が抜けて,気持ちがスーッと楽になった。

自分の好きなこと,やりたいことやろう。

どんな暮らしだって,いいじゃないか。

私の心が響くことやればいいのよ。

それが私の求める旅であり,私の幸せだ。

そして,散歩に出た。

丘を登りながら,公園のベンチに座りながら,少し目を瞑る。

ひんやりとした新鮮な空気を,鼻からゆっくりと吸い込んでみる。

頭までしっかりと呼吸が入っていく。

そして,ゆっくりと吐き出す。

頭の中にあったモヤモヤが息と一緒に,体の外へ出ていく。

「シンプルに,心の響きに従おう」

…そんな声が聴こえたんだ。

そうしたら,暖かい…いや,真夏のような太陽が顔を出してきた。

もうね,こりゃあ寝るしかない。

ブダ城のベンチで昼寝のお時間です。

少しずつ,心に余白ができて,穏やかになっていくのがわかった。

帰宅後,スーパーで買ったパスタ・オリーブ・チーズに,ビール…この組み合わせだけで,心が満たされる私がいた。

少し前までのブルーな気分がウソみたい。

視点を広げる,私が響く視点を選択する。

それだけで,心は満たされていくんだねぇ。

私のペース

今の私は,私が好きなこと,私が心地良いと感じることしかしていない。

ドナウ川沿いに歩きながら,自分の心と向き合う時間が好き。

ドナウ川に架かる橋から空を眺めて,世界はつながっているんだなぁって感じる時間が愛おしい。

毎晩,6時過ぎにはビールを飲み始める。

ほろ酔いになりながら,文章を書いている時間が幸せ。

外が寒くて,観光名物の夜景すら観に行っていない。

私が,本当に心地良いと感じるペースって,めちゃくちゃゆっくりなんだぁっていうことに気づく。

日本にいた頃…繁忙期のピーク時は,フルタイムで働いて全国出張しながら,社会人大学院で研究を進めながら,イギリス留学の出願準備,IELSの勉強を同時並行で進めていた。

休息なんてなかった。

目の前のタスクを,ミス無くこなすことで精一杯,1つ1つを味わう余裕なんてなかった。

今の100倍速くらいで生きていたなぁ。

私のことだから,ずっとゆっくりっていうのも飽きてしまうから,きっと緩急をつけていくことが良いんだよね。

でも,この心地よさを,全身全霊で覚えておきたい。

この先,より大きな困難や逆境に出会った時にも,この感覚に戻ってさえこれば,私はきっと大丈夫だって心から思える。

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