UK & Hungary week2:旅の完了

My Journey

こんにちは,あさみんです。

私は,2023年は「自由な発想で,旅と学びと暮らしを模索する」をテーマに日々を生きています。

偶然にも,一粒万倍日,天赦日,寅の日が重なる最強開運日といわれる,春分の日に,5ヶ月間の北海道での実家暮らしに区切りをつけて,新たな旅に出ます。

この記事では,約3週間のイギリス・ハンガリーの旅で得た,気づきや学びの経験を,「心の探求」の視点からまとめてみました。

さぁ一緒に,心の山歩(さんぽ)に出かけましょう。

最終日の夜

あっという間の最終日。

私はワクチン未接種者なので,未だに日本入国にPCR陰性証明書が必要です。

検査施設を調べてネット予約したのが,イースター休暇の前夜…すぐに返信は来ないよね。

念の為にコンタクトセンターに詳細を問い合わせると,出国2日前…イースター最終日に返信が来た。

予約は6:40…しかも15分前には来いって書いている。

え…,病院のオープンAM7:00だけど。

夕方6:40ってこと?…それなら18:40って記載だよね,フツー。

いずれにせよ,早すぎor遅すぎじゃん。

そして病院の所在地は,アパートから5.8km…電車で25分,徒歩75分…地味に遠い。

Google先生によると,乗車予定のメトロの一部区間が工事でダイヤ減によりバス代替運行…。

こういう時は,自分の足が一番信頼できる。

念の為に,朝5時起きで,徒歩で向かう。

まだ街が目覚めていない,静かな時間にドナウ川沿いを歩く。

なんて綺麗な景色だろう…。

心がときめいて,時間に余裕はないのに立ち止まっては,写真を撮る…を繰り返す。

もし検査予約していなかったら,この時間を味わうことはできなかったよねぇ。

この景色を見られただけで,早起きして良かったって心から思う。

結局,病院に到着したのはAM6:50頃。

1Fで受付と支払いを済ませて,外来のある6階へエレベーターで進む。

AM6:40〜受付開始で, AM7:00〜受付順に診察開始ってシステムだったみたい。

検査自体は10秒で終わった。

看護師の男性が鼻と喉を綿棒で強くグリグリするから,反射的に声が出た。

AM7:30には終わって,今日のビックイベントの1つ,セーチェー二温泉へ。

8時からのオープンには,まだ少し早いので病院から20分ほどかけて歩く。

今日は,朝から気持ちの良い天気だぁ。

ここはヨーロッパで最も大きい温泉で人気の観光スポット。

温泉好きな私としては,必ず一度は訪れようと決めていた。

外気温15℃,温泉は28℃…どちらかというと温水プールに近い感じ。

解放的な空間の中で,お風呂に浸かって寝る…最高。

約3時間,太陽の日差しの下で眠っていたら,水着の跡くっきり…肌がまた黒くなった。

そして頭も心も体も,ふにゃふにゃになった。

疲れはもちろん…余分な感情や思考が全て,溶け出ていく感じだった。

やっぱり温泉って最高。

PCR検査の結果

検査日の午後には, negative(陰性)のメール通知が来ていた。

その数時間後には,「紙媒体でも作成完了したのでいつでも取りに来てください」と連絡が入った。

入国審査には,電子媒体でOKなので取りに行かなくても良いかな〜と思ったけど,念のために再来院。

今度は,地下鉄移動。

今日は予定がびっしりだったので,24時間使い放題の24-hour travelcardを買っていた。

受付で封書を受け取り,地下鉄でまた移動…ふと,封書を開けてみる。

国籍…Chinese, 誕生日…30th Jan 1987…

私,中国人じゃないし,誕生日微妙に一日ずれているし…。

予約時の入力ミスかと思い,メールを確認…いや,合っている。

でもこのままだと,書類不備で日本帰れないじゃん。

すぐに,病院へ引き返して受付に事情を説明する。

受付の方が担当部署に電話をかける。

その時点で18時…PCR担当の外来医たちは全員帰宅。ケータイも繋がらない。

「I’m very sorry for that…でもこの時点で,できることは何もない」と言われる。

「明日の飛行機だから,それまでに修正版の書類が手元に入らないと,私は出国できない!」と伝えると,その女性は明日の朝一番で対応して連絡すると言ってくれたので,そのまま病院を去った。

クラシック音楽に心が打たれる

ブダペスト最後の夜は,聖イシュトバーン大聖堂で行われたクラシックコンサートを聴きに行った。

数日前にこの場所を訪れた時,大聖堂の美しさに感動した。

でも昼と夜では,雰囲気が全然違う。

夜は,より厳かな感じがした。

そして,J.S. Bach Toccataのオルガンの連弾から始まる。

大聖堂に反響するオルガンの迫力がすごい。

J.Massenet  Thais Meditationを聴きながら,涙が止まらない。

バイオリンの音色がダイレクトに私の心に響いたんだなぁ。

計13曲,トータル1時間…めちゃくちゃ良かったぁ。

コンサートを聴きながら,幼少期の記憶が蘇る。

父親がクラシックをよく聴いていた姿や学生時代に使っていたトランペットを押し入れから取り出してきて吹く姿。

私自身は,楽器に触れたことはない。

だけどクラシック音楽を聴きながら,魂の響きを感じる自分と会った時,父親から受け継がれたDNAを感じた。

私の人生の目的…「系譜を創造するエベレスト」…まさに系譜を感じた瞬間だった。

そして,頭の先から地に着く足まで一本の軸のようなものを感じた。

この軸をとらえた瞬間,家族や仲間…私の大切な人達の顔がパァーって浮かんだ。

自分の魂とつながった時に,彼らとの深いつながりを感じた。

つながりって,物理的な距離だけではないんだよねぇ。

もちろん直接会えることに勝るものはない。

ハグした時の肌感は,やっぱり大切。

…でもそれが全てではない。

私のコア…自己受容,愛は,胸の奥…やっぱりここにいる。

この色合いはグラデーションのかかった透明感のあるサーモンピンク。

そして私の自己主導は,頭…前頭葉あたりにいる。

この色合いは深いブルー…群青色。

そしてまた涙が出た。

この涙の意味は何?

…また思考が働こうとする。

あえて考えることをやめて,感じることに集中した。

頭よりも,心と身体でしっかりと覚えておきたい感覚だったから。

出国の朝

荷造りしながら,イギリスの卒業式の冊子を見返していた。

卒業者名簿に書かれた自分の名前を見ながら,2週間前の卒業式を思い返す。

偶然「About You The 1975」がかかった。

色々な想いと感情が入り混じって,涙が出た。

昨日,日本にいる親友から嬉しい報告があった。

自分のことのように,心から嬉しい。

正直なところ,今まで私は,誰かの幸せに対して,喜ぶ自分と,他者と比較して自分はやっぱりダメだ…みたいな自己否定に陥る自分がいた。

でも,今,私は100%で喜んでいた。

本当に嬉しかった。

自分が心から満たされている…幸せな状態でないと,きっと他者の幸せを心から喜ぶことはできないんだと思う。

まずは,自分をしっかりと満たしてあげること,これは本当に大切なんだよね…きっと。

そして,また今日もブダ地区からペスト地区へ,橋を渡って歩く。

この2週間,何度も見た景色…でも,全く飽きることがなかった。

毎日,この世界から感じ取るものは違っていたから。

もちろん,見たことのない未知の世界を歩き回るのも好き。

でも,同じ場所を何度も歩き回るのも好きだ。

シンプルに…私はこの世界が好き。

必要書類が届かない

お昼を過ぎても,修正されたPCR陰性証明書は届かない。

さて,そろそろマズイ。

1番手っ取り早い方法は,病院に電話で問い合わせること…でも,昨日の受付でのやり取りをイチから英語で説明するって,結構ハードルが高い。

もう一度,病院まで行くか…。

一旦,アパートのオーナーに相談をしてみる。

彼はすぐに病院に問い合わせて,緊急事態だからすぐに対応するようにと伝えてくれた。

彼が電話を終えて5分もしないうちに,国籍・誕生日が修正されたPCR陰性証明書がメールで届いた。

安心感が8割くらい…,病院に対しての不信感みたいなものが2割くらい。

この対応の差…国籍の違い,言語の壁,年齢や性別…そんなものも影響しているのかなぁ。

でもそれ以上に,すぐに対応してくれたオーナーへの感謝の気持ちが大きかった。

ようやく,日本へ帰国できる。

この旅の意味

2週間のイギリス・ハンガリーの旅…私にとってこの時間は,どんな意味を持つのだろう。

まずは,しっかりと人生の第一章を完了し,第二章をスタートできたことが大きい。

これまで,私は人生の節目や何かを達成した時に,それを味わうことを疎かにしてきた。

次へ次へと進むばかりで,立ち止まることをしなかった。

でも,今,完了の重要性をとても強く感じる。

私にとって完了とは,その瞬間・瞬間を全力で生き抜くことにつながる。

中途半端な状態って,後味が悪い。

ふとした瞬間に思い出したりもする…しかも大体の場合はネガティブな感情を伴っている。

だけど,しっかりと完了することで,新しいステージをピュアに全力投球できる。

人生の第二幕…私の大切にしたい価値観は,「つながり・愛・挑戦」あたりだ。

そして,私の人生で実現したいことがより明確になった。

どの目標も,かなりチャレンジングなものだ。

でも,私は挑戦し続けたい。

これが私の人生ってはっきりと断言できる。

そんな風にして,人生を区切り,そして新たなステージを進み始める…そんな3週間だった。

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